第三章

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´・ω・`)「それは数%でも他の物質を許さない、       完璧な純度を誇る場合のみ効力を発揮する」 (´・ω・`)「しかし、あくまで香りを目的として使うなら、       それ専用に化合された香水を使えばいいのだが、       そうしなかったんだあんたは」 (´・ω・`)「つまり、香りなんかどうでもよかった、       別の用途で使いたかったんだろ?」 ( <●><●>)「……治癒」 黙り込んだ男を前に淡々と解説を続ける警部に、 ワカッテマスさんが補足を入れた。 いや、解説をスムーズに進めるための策だろう、 彼もこの話の必要性を感じていないと思っているのだろうか。 (´・ω・`)「そうさ。       あんたは治癒を目的でアーボンオレンジを塗った」 . 75 名前: ◆wPvTfIHSQ6:2011/09/02(金) 17:27:07 ID:hZF5R6oIO (`・ω・´)「なにを根拠に!」 この流れになってはじめて男は口を開いた。 だがそれに動じることなく、 寧ろ逆手にとったのは警部だ。 (´・ω・`)「それを今から調べるのさ」 (´・ω・`)「ワカッテマス、こいつの身体チェックをしろ」 ( <●><●>)「え?」 警部のまさかの発言、 彼が事の如何を問う前に警部が動いた。 (´・ω・`)「こいつは身体のどこかに大きな傷を持っている!」 . 76 名前: ◆wPvTfIHSQ6:2011/09/02(金) 17:29:32 ID:hZF5R6oIO (゚、゚;トソン「(そ……そっかぁ~!)」 警部は、端から香水なんてどうでもよかったのだ、 なにかと理由をこじつけて、 男の身体チェックに乗り込みたかったのだ。 あの「生のアーボンオレンジを塗った」という証言が嘘でも、 身体チェックに乗り出せる事には違いない。 普通にチェックするのに持ち物は許されても、 身体の異常を調べたいのですなんて言ったって 令状も警察本部からの報告もない今、却下されるに違いない。 傷がなかろうと乗客が見守る中、 服を脱ぐことすら躊躇われる。 まして彼はひょっとするとヤのつく人かもしれない、 その抗争の際の傷があったりすると、非常に気まずいことになる。 ワカッテマスさんも警部の発言の真意がわかったのか、彼に続いて動いた。 (;`・ω・´)「な、やめろ! さわるな!」 ( <●><●>)「しかし、傷があったらなんなんですか?」
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