第三章

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#゚;;-゚)「だって、そのような大きな怪我を、しかも発車後に負うなんて、      よっぽど大層な『事件』がない限り、ありえないでしょ」 (;`・ω・´)「―――あ」 (#゚;;-゚)「警部さん」 シャキーンさんが間抜けな顔をした時、 でぃさんはその顔を拝めないように立ち回り警部に話しかけた。 シャキーンさんは呆然となり、じっと傷を見ている。 ……しまった。 それが彼の心情だろう。 発砲事件にとらわれすぎて、 その傷の意味の在り方を忘れてしまったのか。 本来なら事実関係を追究されるのがオチだ。 ワカッテマスさんの「錯覚」とはこのことだろう。 . 90 名前: ◆wPvTfIHSQ6:2011/09/02(金) 18:05:29 ID:hZF5R6oIO (#゚;;-゚)「……持ち物検査、すべきですね」 (#゚;;-゚)「このような傷を負えるような鋭利な刃物、      当然ながら売店でも車内販売でも取り扱っておりません」 (´・ω・`)「そういってくれると思ったよ」 (;`・ω・´)「ちょ……待て!        誤解だ、私はナイフなどもっていない!」 その彼の訴えに、 警部でもワカッテマスさんでもなく、でぃさんが反応した。 (#゚;;-゚)「あら、ご自身で負ったんじゃないのですか?」 (#゚;;-゚)「でしたら、争いがあったこととなる」 (#゚;;-゚)「発車後の列車内にて血を流す争い……放っておけませんね」 (;`・ω・´)「……」 (゚、゚;トソン「(……おかしい!)」 . 91 名前: ◆wPvTfIHSQ6:2011/09/02(金) 18:06:37 ID:hZF5R6oIO でぃさんは、どこかがおかしい。 ワゴンの件で執拗にワゴンを隠そうとしたり、 明らかに捜査の妨害にも努めていた。 そのくせ戻ってきたら、今度は シャキーンさんを徹底的に責めている。 彼女の言動、行動、態度、どれも腑に落ちない。 それはおそらく警部も不審に思っているだろう。 だが、シャキーンさんに対して言っていることも正論だ。 シャキーンさんは、よほど「持ち物検査」が困るらしい。 (`・ω・´)「……」 (`・ω・´)「いいだろう。       しかし銃は持ってないからな」 ――はずが、彼はえらくあっさりと持ち物検査を認めた。 その言葉を聞いた警部、ワカッテマスさんの二人は彼に歩み寄る。 その際、ワカッテマスさんが再びアナウンスをはじめた。
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