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<●><●>)「えーと、予定よりだいぶ遅れましたが、
皆さんにも後々持ち物検査を行います」
( <●><●>)「決して物を隠す、などしないように」
(´・ω・`)「じゃあ、調べるぞ」
(`・ω・´)「好きにしろ」
ワカッテマスさんがお得意のアナウンスをする中、
警部は真っ白な手袋の裾をきゅっと引っ張り、
足下に置かれていた赤茶色のカバンに手を伸ばした。
それは一概にカバンと言っても、従来のショルダーバッグらよりも大きい。
ボストンバッグが1/4スケールになったようなものだ、
と考えていただければ語弊は生まれないだろう。
ボタンをはずしてジッパーをゆっくり引っ張る。
そして中を漁る警部。
慣れた手つきで物色するも、ケータイや免許証など
身分を証明するものは入ってなかった。
これはハズレか、そう懸念された持ち物検査だが、
警部が一番奥に手を突っ込んだとき、それは翻った。
(´・ω・`)「!」
その何かが警部の手に触れたとき、
警部のしょぼくれた顔は一気に活気に満ちた、
しゃきんとした顔にみるみる変わっていった。
(;`・ω・´)「ま……まさか……」
シャキーンさんがそう呟いた時、警部が叫んだ。
(´・ω・`)「おいワカッテマス、これを見ろ!」
(;`・ω・´)「なに!?」
カバンの奥から取り出したソレは、緑のタオルに包まれている。
それに包まれている物はひとつだけではない、
ふたつくらいの何かが包まれている。
ちょうどアナウンスを終えていたワカッテマスさんもそれを見る。
タオルを開き、中に入っているものを視認した。
(´・ω・`)「……血の付いたナイフ、それと」
( <●><●>)「“拳銃”ですね」
(`・ω・´)「な……」
(;;`゚ω゚´)「 な ん だ と ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ? 」
(;´・ω・`)「ワカッテマス、身柄を拘束しろ!」
(; <●><●>)「しかし手錠は持ってません」
(;´・ω・`)「こんのばかたれぇぇぇ!」
イツワリ警部の事件簿
File.1
(´・ω・`)は偽りの香りを見抜くようです
3章
「アーボンオレンジ」
おしまい
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