第三章

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 <●><●>)「えーと、予定よりだいぶ遅れましたが、        皆さんにも後々持ち物検査を行います」 ( <●><●>)「決して物を隠す、などしないように」 (´・ω・`)「じゃあ、調べるぞ」 (`・ω・´)「好きにしろ」 ワカッテマスさんがお得意のアナウンスをする中、 警部は真っ白な手袋の裾をきゅっと引っ張り、 足下に置かれていた赤茶色のカバンに手を伸ばした。 それは一概にカバンと言っても、従来のショルダーバッグらよりも大きい。 ボストンバッグが1/4スケールになったようなものだ、 と考えていただければ語弊は生まれないだろう。 ボタンをはずしてジッパーをゆっくり引っ張る。 そして中を漁る警部。 慣れた手つきで物色するも、ケータイや免許証など 身分を証明するものは入ってなかった。 これはハズレか、そう懸念された持ち物検査だが、 警部が一番奥に手を突っ込んだとき、それは翻った。 (´・ω・`)「!」 その何かが警部の手に触れたとき、 警部のしょぼくれた顔は一気に活気に満ちた、 しゃきんとした顔にみるみる変わっていった。 (;`・ω・´)「ま……まさか……」 シャキーンさんがそう呟いた時、警部が叫んだ。 (´・ω・`)「おいワカッテマス、これを見ろ!」 (;`・ω・´)「なに!?」 カバンの奥から取り出したソレは、緑のタオルに包まれている。 それに包まれている物はひとつだけではない、 ふたつくらいの何かが包まれている。 ちょうどアナウンスを終えていたワカッテマスさんもそれを見る。 タオルを開き、中に入っているものを視認した。 (´・ω・`)「……血の付いたナイフ、それと」 ( <●><●>)「“拳銃”ですね」 (`・ω・´)「な……」 (;;`゚ω゚´)「 な ん だ と ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ? 」 (;´・ω・`)「ワカッテマス、身柄を拘束しろ!」 (; <●><●>)「しかし手錠は持ってません」 (;´・ω・`)「こんのばかたれぇぇぇ!」  イツワリ警部の事件簿  File.1  (´・ω・`)は偽りの香りを見抜くようです  3章   「アーボンオレンジ」     おしまい
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