序章

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一旦男は自分の席に戻り、 足下に置いていた荷物を座席の上に置いて、椅子を回転、 私のA-8の席と向かい合うようにしてその席は固定された。 上に載せた荷物を再び足下に置いて男は座り、私にも座るよう催促をしてきた。 (´・ω・`)「そのリュックも重いだろう、はやくいらっしゃい、ウフフフ」 (゚、゚トソン「気持ち悪いです」 (*´・ω・`)「このショボンヌ、女に興味はなグフフフ」 (゚、゚トソン「キモい」 (´・ω・`) ショボーン 男、またの名をショボーン。 昔ひょんな事件で知り合ったVIP県警の警部であり、前まではかなり有名な敏腕刑事だったらしい。 . 28 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 14:43:56.47 ID:9bUqTpSi0   大層な男好き、とは聞くが、本人曰く男に好かれやすいの間違いらしく、 彼の下に着いた刑事は警部のことを好いてしまうだとか。 ちなみにショボンヌとは、本人が好んで使っているニックネーム。 私も催促されるがまま席に着き、 リュックをおろして一息着いた後、警部と目を見合わせた。 心地よく感じれる程に車体が揺れ、 私も落ち着きを取り戻してきた頃、 なんてことのない話題で盛り上がるべく話を切り出す。 . 30 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 14:46:06.74 ID:9bUqTpSi0 (゚、゚トソン「しかし、警部って、VIPの人でしょ、どうしてラウンジなんかに」 (´・ω・`)「いやー、三ヶ月前の事件以来、ずっとラウンジに派遣されてたんだ」 (゚、゚トソン「え……異動、ですか?」 (´・ω・`)「でもやっと戻ってこれたんだ。これからはまた子分従えて事件に臨むぜ」 三ヶ月前、今語るつもりはないのだが、 ラウンジにて、ちょっとした、しかし内部では大事になった事件に、私は巻き込まれた。 このショボーン警部の活躍で私は釈放されたのだが、その代償として彼は、警部生活にてはじめて顔に泥を塗る羽目になってしまった。 今、それを片付けて、やっと帰ってきたというわけなのらしい。 しかし、警察に異動なんてあるのか。 (゚、゚トソン「その節はどうも……」 (´・ω・`)「とってつけたようなお礼、ありがとよ」
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