壁ドン

3/12
前へ
/71ページ
次へ
「なんだよそれ。」 「イケメンが近くに居るだけでじん麻疹がでるの。だから無理。それに何で私なのよ。」 私みたいな地味でブスな眼鏡女子より、可愛い子はいっぱいいるだろう。 自分で言ってて哀しくなるな。 「それは・・・とにかく、俺はお前に決めたんだ。」 意味深な間があったけど? というか、いちいち上から目線なのがイラッとするな。 皆が皆イケメンになびくと思うなよ。 卑屈になる私。 「俺がお前のイケメンアレルギーを治してやる。だから治ったら俺と付き合え。」 私に人差し指を突きだし、高らかに宣言するイケメン。 人を指差してはいけません。 そして、言うだけ言うと満足顔で去って行った。 いや、ほんと何なのあの人。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

103人が本棚に入れています
本棚に追加