おもひで

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ここは2409年、地球 だんだん海の水位が上がってきて俺が知ってる限り最後の日本らしい ここ以外の場所の日本はすべて海の底にある 富士山 山頂付近 ここには最後の日本人たちが地球最後の日まで暮らそうとしている 最初は高山病が懸念されたが人間の進化はすごいものだった 高山病で死者が続出し、日本も終わりと思われた だが、ある日を境に高山病患者は現れなくなっていった 科学者たちは 『人間は日々進化してきている、でもそれを実感として得ることは難しい、だが今起きていることは人間の進化、実感がある、これは非常に素晴らしいこと、我々は進化したのだ』 そう述べている、でもこの科学者は高山病で亡くなった最後の一人だった この街の正確な大きさはわからないが、人口は約48000人ほど 町並みは白煉瓦に草が生い茂っている感じ 富士山の一部をコンクリで埋め立てているため、平らな地が多い 今でも水位の上昇は止まっていない 一週間に5回は雨 だから、雨は嫌いだ でも、今日は晴れ ということはあいつらが来るってことだ 「おーーーーい湊!晴れだぞ遊ぶぞ!」 「そーだぞ湊(みなと)早く降りてこい!」 「湊君!ごめんね!止められなかった!」 俺は急いで階段を下りていく 「母さん!遊んでくる!」 「朝ご飯はー?」 「たぶん千沙(ちさ)が作ってくれてる」 「あーもーいっつも千沙ちゃんじゃない!今度お礼しなきゃねー」 「行ってくる!」 俺は靴ひもをしっかり締めドアを勢いよく開ける 「おせーぞ、湊」 こいつは貴(たか)みんなからはタッカて呼ばれてる 少しうるさいがもしもの時はみんなを助けてれる 「今日は何して遊ぶ?」 こいつは連(れん)俺の唯一の相談相手、普段どんよりしているが困ったとき助けになる一言をくれるのはこいつしかいない 「はい、湊!サンドイッチ!」 で、最後にこいつが千沙(ちさ)遊ぶとき朝ご飯を作ってくれる ちなみにパン米野菜などは自分たちで作れているが肉系は食べたことがない 動物は絶滅したと言われている 「まあまあ、そう一斉に話すなって、ありがとうな千沙、今日は特に俺は何も考えてねーなータッカなんか考えてる?」
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