0人が本棚に入れています
本棚に追加
島
別れは突然だった
今から数年前もうじき島がなくなると言われていた島から脱出してきた
政府の船がいきなりきて俺の母さんと親父は急いで準備をして、船に乗った
だが
俺の幼馴染少女一家が定員オーバーで乗れなかった
あの暴風雨の日を俺は忘れない
「もう無理です!限界です!」
「お願いです!どうか、どうかこの子だけでも!」
「無理です!これ以上乗せたら船が転覆する可能性があります!次またくるんで!待っていてください!」
「お願いです!お願いです!この子だけは。。。」
「おい!船を出せ!」
「あぁ あぁあぁ、行かないで」
俺はその瞬間女の子と目が合った
そして、女の子はこういった
『必ず、必ず待ってるから、ここで、絶対に』
今後の自分たちの未来が分かっている
そんな言い方だった
「でも、その島本当に行くの?」
「俺は行きてぇよ!見てみたいし!湊と連もそう思うだろ!」
「でも、その島ってもうないんじゃないの?」
そう、その島は
ない『こと』になっている
政府の船はそのあと迎えに行こうとしたが、暴風雨がひどくなったため中止
そして、暴風雨の影響で地図が飛んで行ってしまったらしい
そして、政府はこう発表した
『全員救助完了』、と
おれはそれを信じて少女を探したがいなかった
親からはどこか遠くの家にいると言われており
見当もつかなかった
真実を教えてもらったのが三年前13才の時だった
おれはその瞬間号泣した
それと同時に、助けに行くそう決めた
そして一人じゃ無理と分かり、こいつらに声をかけた
「よし、じゃあ船もあと少しで完成だし、ていうか今日で完成行けるんじゃねぇか?」
「そうだな、あとはエンジンを直すだけだ、連と千沙は外見をやってくれ、俺とタッカはエンジンの修理だ」
船はみんなで金を出して壊れた屋根付きの結構大きい船を買った
船は案外安く5万円で買えたその他修理とか含めたら15万円は行くと思う
二年、二年やっとだ、やっと君に会える
最初のコメントを投稿しよう!