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翌朝学校に行く準備をしていると、キッチンで神楽と出くわす。
「雪おはよ……うわぁー雪お目目が真っ赤だよお、兔みたいだよ」
……兔なんだけどっていう突っ込みが出来るほど元気はなく、雪音は小さく溜め息をもらした。
「雪元気ない……お病気……?どこか痛いの?先生呼んで来ようか?」
心配して神楽が覗き込んでくる。
雪音は心配させないように笑う。
「昨日変な夢見て朝まで寝付けなかったんだ、体調悪いわけじゃなくて、単なる寝不足だから、神楽は大袈裟だな……ああーお腹すいた。昨日の人参スープまだ残ってる?」
「変な夢……怖い夢?雪可愛そう……人参スープ温めてあげるね」
神楽が人参スープを温めてくれるのを雪音は椅子に座ってまった。
「蒼水は先生のお手伝いしてから学校行くんだって。雪に待っててっていってた。」
「判った……」
今はあんまり顔を合わせたくないんだけど……
雪音はふぅーっと何度目かになる溜め息をもらした。
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