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「ヤー、久しぶり」
「…………」
「まさか、忘れた?中学の頃の同級生、名波哲郎」
「わかってます。哲郎さん。お久しぶりです」
「話せるじゃん。一方的な会話になるかと心配したぞ」
「少しは私も成長しましたから」
「でも、まだ海の底にいる」
「ごめんなさい。あの時、助けていただいたのに、ここじゃないと生きられないのです」
「しかし、根津の葬式には来た。どうして?」
「分かりません。好きだったからですかね。それと、哲郎さんと話せる気がしました」
「それは光栄だ」
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