彼女について

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重度のメカフェチなのか? 南の表情を見ると外れではないようだ、興奮した男の子の顔をしてる。 俺もこう言うのは嫌いじゃないが、こいつほどじゃない。 すすったコーヒーで垂れてくる鼻水をかんで。 「彼女との逢瀬の邪魔はしたくないから今度からはひとりでこい」 南は俺に顔を向けると 「彼女を自慢したくなる時はどうしたらいい」 知るか、しかしでもまぁ、たまになら付き合ってやってもいいか、と思う。 ただしその時は前もって誘ってくれ。 「たまになら付き合ってやってもいい」 そう言って海風で冷えた体をさすっていい加減に帰ろうと言った。
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