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洋一の飼い犬、ラブラドール犬のボンとパンチョは
番犬や伴侶犬として仕事をしていた。
非常に忠実な犬だった。
キツネやウサギを追いかけても吠える事はない、
攻撃はしない、
吠える時は生きているものが動かなくなった時である。
以前、2匹は羽に傷付いたカモを見付けた時
吠えて洋一が来るのを待っていたことがあった。
洋一はカモを持ち帰り治療した。
何かあると思って洋一は走って行った。
犬の鳴き声がキュンキュンと甘え声に変わった。
若い女が倒れていた。
海水でずぶ濡れだった。
死んでいるのかと思いながら
洋一は手を握った。
手は氷のように冷たかった。
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