2001年8月11日

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電話でヤマさんに頼むと、あっさりOKをもらった。 しかし今は忙しくて時間が取れないので、落ち着いたらまた連絡をするという事になった。 「ヤマさんなら大丈夫だな。これで一安心だ」 「それにしても、渡邊さんって昔からあんな感じだったのかな? 男性と付き合った事とかあるのかな?」 「ないんじゃないか? だからこんな真似出来るんだろ」 「いや、わかんないよ? 過去の恋愛でひどい目にあって、臆病になっている余り、こんな事をしているのかも」 「付き合った事もないゆー君が、恋愛や女性心理を語るのも不思議な話だがなぁ……」 とりあえず話し合いは、そこで終了した。夕方まで3人でゲームなどして時間を潰し、ゆー君は「観たいテレビがあるから」マツモッフィーは「久しぶりに部屋の掃除をしようと思うんで」と言って帰っていった。 「んじゃ自分も、夕飯の買い出しに行こうかな……」 財布を掴み、アパートのすぐ傍にあるスーパー『ユ○タウン』へ向かう。 普通に買い出しをして、普通に家へ帰るつもりだった。なのに―― 自分はこの後、予想だにしなかった恐怖体験をする事となる。
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