2001年8月11日

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カゴを持ち、惣菜コーナーをうろつく自分。 (やきとりもいいけど、からあげも美味しそうだ。これは迷う所だな……) 結局からあげを購入して、今度はドリンクコーナーへ。 (最近皆、野菜ジュースを飲んでるとかいってたっけ。野菜をとらなきゃいけないのは分かるけど、ジュースかぁ……) 色々とくだらない事で悩みながら歩いていると、突然 ――――ドサドサッッ!! 奇妙な音がして、持っていたカゴがいきなり重くなる。 なんだ?! と思いながら目線を下に向ける。すると…… 先ほどまで、からあげしか入っていなかったカゴの中に、大量の品物が入っていたのだ。 歯ブラシ、洗顔料、コップに枕カバー、生理用品まで入っている。 (な、なんだこれっ?!) 気配を感じ、自分は背後を振り向く。そこにいたのは―― ……渡邊さんだった。 いつものように瞬きをせず、じっとこちらを見つめている。そして、ゆっくりと…… 口端を釣り上げてみせたのだ。 それを見た瞬間、背筋が震えあがり言葉が出なかった。 彼女の笑みというのを初めてみたが、一言でいうなら不気味……だった。
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