禁じられた話

3/10
前へ
/10ページ
次へ
グラスに注がれた水……よく見ると小さな何かが中で漂っていた。 「なんか混じってないか?」 白い小さな粒のような何か。ヤマさんが青木に見せると「なんだろうな」と首を傾げる。 とりあえず原因が分からないので、青木は大家に電話を入れて訊ねてみる事にした。 「水出したら、なんか変なのが混じってるみたいなんスけど」 大家は『すぐに原因を調べます』と言って電話を切った。 そして2~3日が経過した頃―― 青木の部屋に見知らぬ男性2人がやってきた。 ヤマさんは、その日も青木のアパートへやってきていたらしい。野球ゲームにハマっていて、時間さえあれば対戦をしていたと言う。 「失礼、私達はこういう者ですが……」 男の1人が取り出したもの、それはドラマなどでよく見る警察手帳だった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加