禁じられた話

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「数日前に、このアパートの大家さんへ連絡を入れたのは……あなたでよろしかったですね?」 「あぁ……はい。水道水の件で電話しましたけど……それが何か……」 「少し調べさせて頂いてよろしいですか?」 なんでそんな事を言ってくるのか分からなかったが、嫌ですとも言えない青木は警察官2人を部屋にあげた。 「失礼します」 1人が入念に台所蛇口を調べ、もう1人は冷蔵庫をあけて中を確認し始める。 「これは、その蛇口から出た水で作られたものですか?」 青木がつくった麦茶の容器を手にして訊ねてくる男。「はい、そうです」と答えると、 「預からせてもらってもよろしいでしょうか」 そんな事を言ってくる。 ここでヤマさんは、只事ではないと分かった。
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