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「す…」
里菜が俯きながら言葉を発する。
「里菜?俺、お前のためなら猫にだってなれるよ」
「な、に言ってるのバカ…」
照れたように笑う里菜がかわいい。
「───にゃあっ」
猫のポーズをしてみせる。
「バカっ」
「俺もほんとはこんなことやるようなタイプじゃないけどね。里菜がなにもいってくれないから」
俺がデレて見せるよ。
ついさっきまでは演技でみんなにニコニコしてたけど。
もうこの表情は里菜にしか見せないって誓ってやってもいいんだ。
「す、き」
やっと里菜の口から聞けた欲しかった言葉。
「ふっ。俺も」
里菜をぐいっと引っ張って俺の腕のなかにいれる。
ずっと触れたいと思ってた。
この体に。
ずっと嫌われてるとおもって、性格だって変えた。
これからはお互い猫系でいこうな……──
猫系×猫系
-Fin-
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