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「コンコン」
玄関からドアをノックする音が聞こえてきた。
俺はゴミで散らかった部屋から抜け出すと、玄関のドアを開けた。
「よー!響!」
今夜のゲストの秋上貴明が、コンビニの袋をぶら下げて笑顔を浮かべている。
「よー入れよ!」
「おじゃましまーす」
親しき仲にも礼儀あり精神豊富な貴明は、一応挨拶をしながら上がり込んだ。
「酒とつまみいっぱい買ってきたからな!今日は朝までコースか?!」
貴明は相変わらずのテンションで実に楽しそうだ。
こいつとは同い年という事もあるのか、実に気が合う。
貴明は俺より長いこと肉体労働を生業としているせいか、俺よりも一回り以上筋肉質な体をしている。
見た感じゴリラと言ってもいいだろう。
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