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お姉ちゃん達もいない、野郎二人きりの宴会は三十分を経過した。
正にほろ酔い。
そんな気分だ。
一方、酒の弱いゴリラ…いや、貴明はすでに出来上がってる様子だ。
「…響、お前の武勇伝を聞かせてくれよ!」
貴明が突然叫んだ。
こいつはヤンキーあがりで、この手の話が昔から好きな奴だ。
「武勇伝?…そうだな…去年の話だけど、貴明に話したような…」
「いいよ聞いてても!また話してくれよ!」
「分かった分かった!そう大声でがなるなよ!近所迷惑になるからな!」
俺も負けじと、大声を上げ注意した。
そして瞳でめっと叱った後、話した記憶があるものの、武勇伝とやらを語り出した。
「…去年の冬、俺は仕事を終えて帰ってたんだ。そしたら五、六人のガキんちょが一人の学生をリンチしてたんだよ」
「おー!あの話か!聞いたことあるけど、また聞きたい!」
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