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「は、転校生?」
時間は午後20時過ぎ。夕食が終わりリビングで寛いでいる夏美がこちらを向き、驚いた表情で言った。
宮本が作りたてのココアをおぼんに載せながらうん、と返事をした。
「なんでまたそんな中途半端な時期に…、だってまだ入学式から1ヶ月しか経ってないじゃん」
「まー、家庭の事情があるんだろ…、ってことで明日土曜日だけど学校行くことなったから」
「あ、マジ?午前中だけ?」
「おう」
「了解。じゃあ明日弁当作らないからな」
「ん」
宮本もリビングへ向かい、机にココアの載ったおぼんを置いて夏美の隣に座った。
[それではまたどんどんと参りましょー!恐怖映像50連発第30位からご覧くださいっ、どうぞ]
「お前また心霊番組見てる。好きだねー、こういうの」
心霊番組のテレビを見てる夏美に宮本が声をかける。
「うん!健吾は見ないの?」
「興味ない」
「ふーん、ま、健吾そういうの見えるもんな」
[うわっ!?なんだ今の…]
宮本はじっと恐怖映像が映っているテレビをみつめる。
「……」
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