実家.1

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実家.1

「ねぇ、たっくん」 「どうしたの?」 「やっぱ、寄っていこうよ。たっくんち」 「え~、もういいよ。今更だし」 僕は親ともうまくいっていなかった。 別に、憎んでいたわけじゃない。周りから見れば普通の仲の良い家族に見えていただろう。 でもそうじゃない、そうじゃないんだ 見てくれだけで中身がスッカスカ。そんな感じ 僕はそんな家族が大嫌いだった 親は僕を大学まで出してくれたし、何不自由なく生きることができた。頭では感謝しなくちゃいけないことはわかってる。 でもそれだけ。
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