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外に出ると気温は少し低めで、変な臭いがした。不気味なほどに風が吹いていない。
「たっくん。なんか、臭い」
「そうだねぇ・・・うわ!!」
何かが足に引っかかった、見てみると人の死体だ
僕らが外に出るのは1週間ぶりくらい、その間に外はとんでもないことになっていた
この世のものとは到底思えない。爽快系のゾンビゲームじゃないんだから・・・
「うわぁ、これはすごいね」
「うん。何があったのか想像したくないよ」
「やめる?」
「いや、もう決めたし。行く」
「あいこ、こういうの大丈夫だっけ?」
「よくわかんない。夢の中みたいで現実味が無いのかも」
「それ!それだわ」
やけに冷静でいられたけど、まともに凝視したらリバースしちゃうと直感的にわかった。
こうなってしまっては何が起こってもおかしくない、いきなり異形の何かが飛び出してきそうでかなり怖かった。
静かな街に、恐る恐る進む僕らの足音だけが響く。
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