地下鉄

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俺の人生は地下鉄に似ている。 青春時代は内気な性格と太った体格が災いし、ウジウジオドオドした、日の当たらぬ陰気な学生生活。 それは社会人になってからも変わらず、何か特別な事をするでもなく、ひっそりのっそりした人生。 正社員ではなく、アルバイトの身であり、将来の保証はなし。 何となくこれから先の人生が見えていて、望まぬ暗い未来にため息歯ぎしりの毎日。 生まれてこの方、ずうっと暗い地下トンネルを走る地下鉄のようだと思う。 人生の岐路における重要な選択肢は、どこか適当に選んできた感があり、それがますます自分を闇の奥深くへと誘っているかのよう。 どこかで方向転換し、少しでも人生のレールを引き戻したいが、何をしても裏目に出てしまいそうで、なかなか踏ん切りがつかない。 俺はこのまま何もできない人生を送るのか。 平凡をはるかに下回る負け犬の生きを繰り返し続けて人生を終えるのか…… 否、そうではない。 引き返しがきかぬなら、今走るレール上を照らし出せばよいではないか。 暗闇を照らして将来の視界をクリアにし、自らの力でレールを継ぎ足して、望む未来へと突き進む。 今を生きる人々、過去を生きた先人らもしてきた事、自分だけにできぬわけはない。 今しばらく踏ん張って生きてみよう、地下鉄に乗って、これからを……
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