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「んんっ──…」
とても強く蕾を吸引されてルナは大きく仰け反っていた。
甘い痺れ、ジクジクとした疼きがその小さな蕾をひくひくと微動させる。
充血して敏感に膨れ上がったそれは、ほんの少しの刺激で弾けそうなほど、艶やかに芽吹いていた。
グレイはその尖端を舌先でつついては軽くキスをする。
その行為に確かに反応を返してくるルナを時おり見つめながら、グレイの唇は徐々に上に移動していった。
「ルナ…」
「………」
グレイはルナを見つめ、頬に掛かる髪を指で掬う。
そして手にした毛束に唇を付け目を伏せた。
ルナは静かにグレイのその仕草を見つめ胸を疼かせる。
怖いくらいに愛されてる想いが伝わってくる──
そして……
とても怖いのに
嬉しくて自然と涙が溢れていた……
「泣くな……」
低い声で囁く
「泣くな……ルナっ…」
目を擦るルナの耳に震えるグレイの声が届いていた。
ルナは瞼から手を退けて、驚いてグレイを見た。
目の前にあるグレイの瞳が揺れている。
漆黒の闇色……
その硝子のような瞳が濡れてルナを鮮明に映し出していた。
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