小さな頃の約束

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小さな頃の約束

小学校の頃ある約束をした。 大好きな大好きな友達が遠くへ引っ越す日。 当時まだ10歳だった私は悲しくて泣いていた。 人見知りで引っ込み思案の私にとって彼は数少ない 友達だったから。 泣いている私に彼はそっと頭に手を置き 「また会えるから、泣くなよ」 と言い彼が大事にしてたキーホルダーを私にくれた。 それを受けとった私はそのまま彼の手を握る。 「約束だよ!絶対にだよ!」 私に笑顔で「もちろん」と言うとその場から立ち去っ た。 でもその笑顔の奥に少しの寂しさが見えた気がした。
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