年明け。 鏡介

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ホールで接客をしていた歩が板場に居る俺の直ぐ横へ入って来た。 「追加オーダー?」 !! ホールからは見えない位置で手を握って来た。 ドックンドックンドックンドックン 久々に触れた手。指先が震えてしまう。 「ば、バカヤロ。仕事中だぞ」 恥ずかしくなり目も合わさず言う。そして言葉とは裏腹に俺は歩の手を握り返した。
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