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1章 出会い
坂道をゆっくりと歩きながら、桜の花びらが風にのって舞い上がるのを眺める。
入学式ということもあり、辺りには浮き足だった様子の学生達がちらほら見える。
新品の制服に身をつつみ…といいたい所だが、辺りにいるのは丈を短くした改造制服を身につけた体格のいい人物ばかり。
まさか、あの兄の通った高校に自分が通うことになるとは…
色は、これからのことを思うと頭を抱えたくなるよな思いだったが、そんなことをして周りからの好奇の目に耐えることが出来ないだろう。と自己完結して軽く頭を振る。
これからの生活を無事に過ごすことだけを祈り、兄の母校…いや、自分のこれから過ごす桜ヶ丘高校の門をくぐり抜けた。
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