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「んな、バカな」
家についたと同時に半澤から送られてきたLINEに書いてあった文字にそんな声が漏れる。
〝鮎川さんの好きやつ、樹じゃない?〟
こんなこと書かれていて、なんの冗談かと思った。
〝いや、なんの冗談だよ〟
〝冗談じゃねぇし。よーく考えてみたらうちの学校に清田に似てるやつなんかお前しかいねぇよ〟
俺と清田って似てるのか…?
そういえばと思い出せば
清田のことを教えた時に
『樹に似てる』とかって瑠璃が言っていたような気がしてきた。
待った、マジで俺だったり…?
そう考えると確かに俺にも当てはまるような気がしてくる。
「…うそだろ」
だからアイツ、当てられたくないとか言ってたのか。
関係が壊れるから。
俺は?
あいつが俺のことを好きなら。
俺だって…。
小さい頃はあいつが好きだった。
でも、あいつが幼稚園の先生に初恋を捧げたから俺はやめたんだ。
なんだこれ。
いつ好きになってくれてたんだよ。
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