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「わかったって…?」
意識が朦朧としててもわかる。
当てられたらどうしようと。
「正解ならさ、俺に風邪移しちゃえばいいと思う」
「は?」
意味がわからくて首をかしげる。
「キスしていい?」
急にそんなことを言い出す樹にかぁっと体がさらに熱くなる。
「樹!?なにいってるの?」
「正解ならと思ったけど違うなら残念」
ふくれっ面になる樹がかわいい。
「どーゆーこと?」
「同じ気持ちかなって」
「…それって」
樹もあたしが好きだってことでいいのかな?
違ったら恥ずかしいし何も言えない。
──チュッ
「んっ」
考えていたら樹の唇があたしの唇に降ってくる。
朦朧としていてもわかる。
最初は軽かったキスがだんだんと深くなっていくのも感じてる。
「いつ、き、げんか…い」
ただでさえ熱でいっぱいなあたしはもう酸欠になってしまいそうだった。
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