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「それならば是非もなく。姫を助けるためならば何でも致しましょう。」
メーナスの願いを聞き届けることにした竜之慎。
そして、メーナスからこの世界の状況を説明される。
この世界は今滅亡寸前であった。魔王とその配下によって、人間たちは絶滅しかけており、世界は魔物たちで溢れかえっているらしかった。
「しかし、私にはとても世界を救えるほどの力はありません。」
竜之慎はメーナスに告げた。
「ご心配には及びません。貴方の居た世界は、この世界より上位の世界。その存在力の差により、この世界では多くの力を発揮することができます。それと、貴方の武器を貸していただけますか?」
メーナスに言われた竜之慎は、腰から二本の刀を抜くとメーナスへと渡した。
メーナスが力を込めていくと、刀は神々しい光に包まれて光が収まると先程とは比べ物にならない存在感を示していた。
「私の加護を授けました。その刀は魔物を退治するごとに成長を遂げ、必ずや魔王を倒す助けとなりましょう。」
「わかりました。姫様を助けるためならば必ずや成し遂げて見せます。」
竜之慎はそう言うと、『暁』と『月光』を手に旅立っていく。
そして、竜之慎は様々な冒険を繰り広げていった。強大な魔物や魔族と戦い、村を町を国を救っていった。
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