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広いホールへと侵入した竜之慎を待ち受けていたのは、これまでに幾度となくぶつかり合い多くの犠牲を払わされた六魔将軍たちであった。
「全く、いい加減しつこい連中ですね。」
「魔王様に楯突くだけでなく、土足で城にまで来るとは万死に値する。」
六魔将軍たちが竜之慎たちを睨み付けてくる。竜之慎が構えを取ると、仲間たちが竜之慎の前に立つと告げた。
「おっと、ここは俺たちの出番のようだな。」
「そうだね、竜之慎は魔王を倒さなければならないし、雑魚どもの露払いは僕たちに任せな。」
総勢七人の仲間たちはそう言うと各々武器を構えて、六魔将軍と対峙する。
「俺たちが雑魚だと?」
「格の違いを教えてやらないといけませんね!」
六魔将軍の怒りが高まっていく。
「エリーゼ、竜之慎に付いていってやれ。」
「そうそう、ここは僕たちに任せときな。」
「えっ、でも───。」
エリーゼは、一瞬躊躇したが仲間たちの言葉に背中を押され竜之慎と共に奥の間へと向かっていく。
「行かせるな!」
「おっと、お前たちの相手は俺たちだろうが?」
六魔将軍が二人のあとを追おうとするが、竜之慎の仲間たちが攻撃を仕掛けると追撃を止める。
「貴様らー!」
六魔将軍と竜之慎の仲間たちの激しい戦いの火蓋が落とされた。
「みんな大丈夫かな?」
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