夢舞台『待ち人来ず』

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━━視界が戻ると、朝になっていた。 あれ? 私、見下ろしてる? 下を見ると、少女がホテルのチェックアウトをしているところだった。 「……結局、来られませんでしたね」 ホテルマンが気遣わしげに話し掛ける。 少女からは表情は伺えない。 軽くお辞儀をして立ち去る。 なんだろう? 何かが引っ掛かる。 ━━え? こちらを向いた少女。太陽に照らされた彼女の顔は『真っ白』だった。"不自然なほどに"。 同時に頭の中に流れてくるストーリー。 彼女が待っていたのは━━━好きになってはならない人━━━彼女の兄だった。 それより不自然なのは……何故途中で意識が途切れたのか。 ━━それが何を意味するのか、私には知るよしもなかった。
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