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「春ってさ・・・」
俺はそこで言葉を句切り、ニヤリと笑んでみた。
それに春は僅かに首を傾げた。
春のその仕草は俺に犬を連想させた。
春を動物に例えるなら犬だと俺はすぐに思う。
それもご主人様の命令なら何でも尻尾を振って聞く、ちょっと間抜けで馬鹿な忠犬だ・・・。
そして、春のその犬種もあげるならゴールデン・レトリバーだろうと俺は思う。
春のその身体は大きく、春のその髪色はやや明るめの茶色(地毛)をしている。
そして、春のその性格は先ほど述べたようにフレンドリーで明るく、優しい。
ほら。
ゴールデン・レトリバーによく似ている・・・。
「本当に馬鹿だよね」
「ちょっ! 雛人くん!!」
そう俺を責めるように声をあげたのは春ではなく俺のすぐ横にいた友利先輩だった。
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