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丁度その時、俊太の携帯に「(・∀・)」とだけ返信が来た。あぁ、何かを要求している。だがしかし、何でもいいのだ。「何か欲しいけど、何でもいいよ」という悪魔の返信だと俊太は項垂れた。
「弟ってつらいな」
「姉が羨ましいって奴は平和だよ」
「だからって、僕は別に妹も欲しくないけどね」
ゴディバの支払いを終えた頃に、渚の携帯にようやく姉から返事がきた。
【明日って晴れる?】
「答えになってない…」
明日何かあるのだろうか。
自分に関係のないことなら何でもいいけれど、明日の天気は雨らしい。
三人はそれぞれコンビニの袋を下げて家路につく。
弟とは苦労する生き物である。
願うことは、姉が買ったばかりのゴディバのアイスでご機嫌を保ってくれることのみであった。
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