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爆音をあげて急発進する。
周囲の人間がなにごとかと注目するのを後ろに感じながら、
こっそりと心の中で嘆息する。
(……バイクの運転も、慣れておく必要があるな……)
・・・
「これより今回の作戦を確認する!」
流麗な言葉を繰り出す隊長格のフェイスが、輸送ヘリに乗り込んだ部下たちを睥睨する。
人間たちが実用化していない完全な光学迷彩と完全消音ローター。
CH-18NM"ゼブラ"。闇夜にまぎれ、市街に展開するのに最適な機体だ。
部下のフェイスたちは壁際のシートに座り、じっと隊長を見つめる。
1182号も前のめりに座る。
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