見知らぬ丘で

2/4
前へ
/4ページ
次へ
私は幼い頃からよく不思議な体験をしていた。 他の誰にも見えない友達がいたし、近所の公園で遊んでいたら隣町の公園で保護されるなんてことはしょっちゅうあった。 その度に親からは叱られた。 私がどう説明しようと誰も信じてくれなかった。 小学生になっても中学生になっても意図しないテレポーテーションみたいなものにあったりしてよく学校を遅刻したし、私がいると怪奇現象が起こると誰も話しかけてこなかった。時々いじめにもあったりした。 そんな私を幼い頃は叱ってくれていた親も気味悪がるようになっていた。 学校の行事などには絶対来てくれなかったし、あまり近所を出歩くなとまで言われてた。 正直、不思議な出来事や怪奇現象には慣れても親や学校の皆んなから気味悪がられるのは慣れないもので私は部屋でよく泣いていた。 そんな私でも頑張って生きて中学を卒業し、親の勧めもあり私の希望でもあり、他県の高校に通うことにした。 学力は中の下くらいで盛んな部活動がある訳でもないなんでもない高校 わたしを知っている人が極力いない高校を選んで受験した。 たまたまその地域に親戚がいて、アパートの管理人で、一室空いるという幸運の女神様からの贈り物を得て一人暮らしも始めることなった。 後はこの特異体質が落ち着いてくれれば只々可愛いだけの女子高生として私は高校デビュー出来るのだけど いまは知らない丘の上に立ってる。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加