見知らぬ丘で

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私は幼い頃からテレポーテーションみたいなものによくあうとさっきも言ったが唯一の救いがある。 そんなに遠くには行かないこと。 私はこんな特異体質だから不思議なことや怪奇現象についてよく調べたりする。 テレポーテーションにあった事例を見てみると何千キロも離れたところに行ったみたいな話を見るけど私の場合はいって数キロ。 だから見覚えのある場所で今まで遅刻で済んでいた。 しかし、今は見覚えのない丘にいる。 たとえ学校の近くにいるとしても知らない地域にきて数日の私には知らない場所なのだ。 ここがどこでテレポーテーションにあった恐怖より学校を無断欠席してしまい、また奇怪なものを見る目で皆んなに見られることが怖くて仕方なかった。 とりあえず、学校に遅れることを連絡しようかと考えながらスマホをバックから取り出した時にあることを思い出した。 私はある人にテレポーテーションにあうことを相談していたこと。 しかも昨日のこと。 彼が 「それは災難だね。今度テレポーテーションにあったら僕に電話してみてくれないか?僕ならどうにか出来るかもしれないよ」 とニカっと笑ったことを。 私が無意識に引き寄せる人間ならその彼は意識的に引き寄せる人間だと私にいった。 私のように引き寄せてしまうほどのエネルギー体なら僕なら引き寄せられるかもしれないと胡散臭く笑った彼に私は賭けてみることした。 昨日教えてもらったばかりの番号に電話をかけるとすぐに彼は電話に出た。 「もしもし、どちら様ですか?」 と寝ぼけたような彼の声が聞こえる。 「あ、あの!私です!昨日、話しした緑川です!」 とこんなに非常事態の私を差し置いて寝ぼけてるような彼になんだかムッとして大きめの声でいった 「…緑川、緑川あー、緑川さんね。どうしたの?もしかしてもうテレポーテーションしちゃったとか?」 とニタニタしたような彼の顔が想像出来るような声でいってくる それにまたムッときて 「おっしゃる通りです!全然知らないところにいるんです!助けてください!」 とさっきより大声でいった 「あー、はいはい。聞こえてるからもっと落ち着いてね。とりあえず状況を説明してくれないかな?そこから見えるものとかなんでもいいから」
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