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数日後、異様な匂いがし始めて、マンションの部屋が開けられた。
まーくんは、洋服が散乱して、ゴミで散らかった部屋で、双眼鏡をそばに置いたまま、身体中アザだらけで、死体で見つかった。
死因は、餓死だった。
愛は、臭い匂いを放ちながら、腐っていた。
親は、何日も帰って来ていなかったらしい。
まーくんは、一度も学校に行っていなかった。
毎日、家で過ごしていた。
「子供の鳴き声がよく聞こえていたけれど、いつものことだったからねえ」
近所の人達は、誰も気づかなかった。
何も変わらずに、いつものように、いつもの時間が過ぎていく…。
そう、変わったことってあったっけ?
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