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「ピョピュピャポリュビュミュミョ?」
すると、生物は驚いてこう言う。
「喋った!!このアンドロイド、喋ったぞ!!やはり、あの海に漂っていた宇宙船は、余所の星から来たものだったんだ!!」
「じゃあ博士。あの死体は……宇宙人の死体……?」
「きっとそうだ。おそらく冷凍睡眠装置を利用して、地球を目指して来たのだが、冷凍睡眠に失敗したのだろう。でも、このアンドロイドだけは機械だから助かった」
「かなり錆ついてますけどね……」
この二人が何を言っているのかさっぱりわからないが……
僕は、僕自身の目的を思い出した。
僕は宇宙船で死んだ同胞のお手伝いロボット。
限りなく彼らに近い創りのロボット。
だから僕は夢を見たのか……
これから僕がどうなる運命なのかはわからない。
ただ……ここの生物には、この美しい星を大切にしてほしい。
この星程ではないが、かつて我々の居た星も海が世界の半分を占めていた。しかし、環境破壊で海は消え、世界は砂漠化した。
どうか……
我々のようにはならないでもらいたい
どうか……
ドウカ……
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