青の惑星

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僕は床を這って移動し、宇宙船に備え付けられた小さなキッチンへ辿り着いた。そして、食料を探すが携帯食しか見付からない。 これで腹が満たされるとは思わないが…… ひとまずそれを齧る。 モグモグモグ…… ゲェ!! 携帯食が喉を通らない。まるで喉を何かに塞がれているようだ。 とりあえず…… とりあえず外に出てみよう…… そこから見渡せば陸が見えるかもしれない…… 僕は這いずりながらも宇宙船の外へ通じる扉を開けて外へ出た。 そして、360度、この星を見渡し絶望する。 陸が見えない…… 海ばかりだ…… 我々の惑星移住計画は……失敗だ…… すまない…… 皆…… 僕はまるで電池が切れたオモチャのように身体の力が抜け、その場に倒れ込んだ。 ***** 身体に電気が走った。そんな感じがする。 僕の目に見慣れない天井が映り、いったい何が起こったのか瞬時に思考するが答えが見つからない。よくわからないが、どこかの部屋にいる。 身体にはいくつものコードが付けられており、母星で産まれた時の事を何故か思い出した。 煩わしいコード…… 引き千切りたいが、身体が動かない。 その時だ、誰かが部屋に入って来る。 首を少し横に回して誰かを見た。 見慣れない生物だ。この星の生物か? まさか、この部屋はこの生物が? もしかしてここは文明のある星…… そこで僕は捕まってしまったのか? 僕が起きている事を知った生物は、驚いた顔をしてわけのわからない言葉を発しながら部屋を出ていった。 そして別の生物を連れて戻って来て、その生物が僕に色々と話しかける。だが、何を言っているのかわからない。 会話が成立するとは思えないが…… 僕はとりあえずこの生物に話しかけてみることにした。
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