海の腕

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そんなことを忘れた小学生の頃、海水浴を思う存分楽しんだ。 夏休みの思い出の一コマ。 帰る時間になったので砂浜へと向かっている途中のこと。 胸に激しい痛みを感じた。 クラゲに刺された。 恐怖を覚え、慌てて父によじ登った。 少しでも海水に浸からぬよう、できるだけ脚を引き寄せて。 この日から海がきらいになった。
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