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暫しの間、二人の間に沈黙が起こる。だが、その沈黙は柊のおかしいような笑い声でなくなった。
「下僕?お前何言っちゃってんの?」
「まずはその、生意気な口をどうにかしなくちゃだな」
未だに笑い続ける柊に如月はそう言ってやった。
「俺が誰かの下僕?ふざけんじゃねぇ、俺は誰の下にもならねーよ」
「はいはい、じゃ、ちょっと黙ろうねー」
如月は柊に近づく。もちろん柊は暴力を使いそれを抵抗するが、それは上手くいかなかった。
「俺、格闘技やってたからお前みたいなテキトーなやつじゃ勝てるわけないよね」
そう、如月の方が実力も力も勝っていたのだ。そして、如月は即座に柊を押し倒し、手首を拘束して、何も喋らせぬように口の中に布をおしつめた。
「ん"んー!!」
「おーおー、もがいてるねー いいと思うよ?そういう反抗。見ていて楽しい」
如月はとても余裕そうな笑みで柊を見つめる。否、実際に如月は余裕だった。
「いいか?柊 今この時点からお前は俺の下僕。俺に逆らうことは許されない。
俺がここに来いと言ったらもちろんお前は俺の言うことを聞くんだ。それがどんな命令だとしてもな。
あ、ちなみにもし破ったりなんかしたら暴力よりも怖くて痛くて悲しいお仕置きするかもね?」
如月は不敵な笑みを浮かべ喋ることも抵抗することも許されない柊に告げた。
そのあと、拘束と口の中に詰めた布を解いてやり、この日は柊を解放した。
「…… てめーはぶっ殺す」
最後に柊はそう宣戦布告して寮長室をあとにした。
「いつまでそんな口が叩けるかなぁ…… 楽しみ楽しみっと」
柊がいなくなった部屋で如月が静かにそう告げて笑みを浮かべていたことは誰も知らない。
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