episode222 ゲームの代償

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天宮家の女王様の腹の子は 紛れもなく自分の子だと。 この世から勝手にいなくなるなら 墓場まで持っていけばいいことを 泣き言交じりつらつらと書き連ね。 時にはロシアの文豪を真似た文体で 時にはゲーテの詩を引用したりして。 遺書の封が絞まらないほど とにかくたくさん書き残していったのだ。 その上 なお悪いことに――。 (大間抜けのトラブルメーカーめ……!) ふやけきって緩んだ脳味噌さながら 己の首を吊るす結び目も緩かった。 で――結局どうなったかって? 気を失って床の上で伸びてるところを 遺書と一緒に発見されたのさ。
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