episode222 ゲームの代償

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「おい、なんで俺までここに呼ばれてるんだ?」 「さあ。僕らと相違点が見つからなかったんでしょう――天宮の兄弟だもの」 「チッ、ふざけるな」 完全に巻き込まれた形の薫と 傍目には無関係な末っ子の僕は 彼らから少し離れたソファーで成り行きを見守る。 「それで――あれは本当の事なの?」 すっかり紅茶が冷めた頃。 九条夫人が震える声で征司に向き直った。 「あれ?」 「だから拓海の遺書に書かれていたことよ!」 「いや、ちょっと待って下さい」 王様は肩をすくめると 「なぜ俺に聞くんです?」 もっともらしく聞き返すけれど。 そんなの分かってる。 ワンクッション置かないと 息子夫婦には怖くて聞けないんだ。
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