episode222 ゲームの代償

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「おい、触るな」 「だって……」 緊張感に耐えられなくなった僕は 冷たく撥ねつけられながらも隣にいる薫の腕にすがる。 「第一おまえはあっちの席だろ?」 「なんでっ……?」 「なんでもうちで問題が起きりゃ、おまえが絡んでるだろうが」 こそこそやり合う僕らを尻目に 誰も口を開かない。 「天宮家ではそうでもここは九条家ですから」 そうだ。 いまや天宮家だけの問題ではなかった。 僕らは『すべては戯れ』ですむ限度を超えたのだ。 「答えましょうか?」 ついに痺れを切らせた征司が口を開いた。 「どうしてあなたが?」 取り乱す九条夫人をよそに 「先ほど聞かれたので」 淡々と答える。
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