episode222 ゲームの代償

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「その口を閉じろ。君が感情的になっているのはおそらく君の問題だ」 「何だって……?!」 「悪いことは言わない。君は口を閉じていろ――そのぐらいの理性はあるだろう?」 九条敬は場をわきまえた年上らしく ことのほか静かにやり返した。 しかし天宮征司は それで大人しく黙っているようなタマじゃない。 「理性を失くしているのはどっちだ?」 「何?」 「昨夜の事――俺の耳に入ってないとでも?」 「ああ……どうしよう薫お兄様」 「触るな。あっちの席行けって」 闘いの場は 今やベッドから公けのテーブルに移ったわけだ。 「上等な薔薇ほど棘を隠すのが上手いもんだな、お義兄様」 「あれは……」 「理性?笑わせるなよ、情夫が!」 「何だと……?」 そして決定打――。
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