episode222 ゲームの代償

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そうだあの日以来。 「あなたに関わるとロクなことがないもの」 僕は目の前にいる曲者の錬金術師 ――椎名涼介と一切の連絡を絶っていた。 しかし――。 「危ないところを助けてもらったんだ。今回の事でおあいこに――」 椎名さんが何か言うより先に 「九条さん……」 シャワーから上がったばかりの九条さんが 窘めるように僕らの話に割って入った。 「さすがはお義兄様、話が分かる」 茶化しながらも椎名涼介の手が止まる。 「君の義兄にまでなった覚えはないよ」 それもそのはず。 欲望のまま事を終え シャワーから上がった九条敬は。 今だ夢見心地な瞳 薔薇色の頬で白いガウンに身を包み――。 それはもう 誰だって見惚れるほど美しかった。
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