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――仕方ない。
「僕のせいなんです……!」
今にも庭先に飛び出して行きそうな2人を制止し
僕は声高に叫んだ。
「この件は僕のせいなんですっ……」
「どうして……?」
どうして?
知るわけない。
「ついでに言うと、そちらのお2人が揉めているのも僕のせいです」
こっちはまあ――間違いじゃないけど。
「和樹さん、あなた本当に事の真相を知ってるの?」
「どういう事だ。説明してくれたまえ」
まだ言い訳の出だし部分さえ
考えられていないというのに。
「だからつまり……どういう事かと言いますと……」
困惑
疑念
絶句
全ての矢の先が僕の方に向けられる。
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