episode222 ゲームの代償

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「正気ですか……お姉様」 この女――言わせておけば。 自分の問題から目を逸らすため 僕を盾にしてに助かろうって腹だ。 「我が家に来た時からずっとそうですの」 忌々しい妾の子――と。 憎しみたっぷりの作り笑いを僕に向け 「とにかくトラブルの火種はみんなこの子が――」 いけしゃあしゃあと勝ち誇った顔。 「もうそろそろ本当に死人が出そうだな」 皮肉めかして薫が言った。 外ではまだ熾烈な争いが続いている。 「いいでしょう――」 たしかにそろそろ腹を決める時だ。 そう思って僕が九条のご両親に向き直った ――その時だった。
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