episode222 ゲームの代償

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「どうするも何も――」 言いながら九条さんは ソファーに投げてあった上着から おもむろに携帯電話を取り出した。 「この通りだ」 そこにはもう 日付も変わろうという時間にもかかわらず。 「そんな……」 九条家からの絶え間ない着信履歴が。 「てことは征司お兄様がもう……?」 全部ばらしてしまったのかもしれない。 九条さんは濡れた髪をかき上げ 溜息を一つ吐く。 と――。 「おっと、言ってる傍から――」 見計らったように 再び携帯電話が振動した。
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