episode222 ゲームの代償

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何かが起こった。 良くないことだ――。 「何……だろう?」 椎名さんとふたり顔を見合わせ 僕らは耳を澄ませた。 しかし後は静かなものだった。 張りつめた空気の中 聞こえてきたのは 「それは……つまり……」 現状をまだうまく呑み込めていない 微かに震えた九条さんの声だけだった。 やがて静かに電話は切られ 九条さんが再び僕らの前に顔を出した。 心なしか青ざめて 視線を遠くにやったまま 「何?何があったの?」 しがみつく僕に言った。 「あいつ……拓海が首吊ったって――」
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